837万の脱原発署名を提出

〜さようなら原発一千万署名市民の会〜







 特定秘密保護法案が衆議院で強行採決された2013年11月26日、「さようなら原発一千万署名市民の会」は衆参両院の議長と内閣に第2次集約分の署名を提出した。第1次集約分は昨年6月に提出していて、提出署名の合計は約837万8701筆になった。

 まずは午後、参議院議員会館で集会を開き、運動の経過や今後のとりくみなどを確認した。呼びかけ人の鎌田慧さん(ルポライター)は、837万署名の重さや歴史的意義などを話し、「とにかく、一日も早くすべての原発を廃炉にしなければならない」と訴えた。

 その後、国会内で参議院の輿石東副議長、衆議院の赤松広隆副議長などに署名を手渡した。夜は「日比谷野外音楽堂」で集会を開いた。参加者は1300人。最初に鎌田慧さんが署名提出の報告を行い、「秘密保護法強行採決の日と重なり、安倍内閣の姿勢が鮮明になった。新しい社会を作るため、これからもがんばろう」と呼びかけた。

 つづいて、脱原発福島県民会議の千葉親子さんが現地からの訴えをおこなった。福島第一原発の近くに住む千葉さんは会津に避難している。「今も15万人が避難し、不安な生活を強いられている。ところが、誰も責任をとろうとしない。子どもを守れないで、秘密保護法で何を守ろうと言うのか」と訴えた。

 リレートークでは、「未来を生きるために原発と秘密保護法に反対していこう」(大江健三郎さん)、「原発事故の時に情報が隠蔽されて、福島の人は無用な被曝をさせられた。いのちと子どもの未来を守るために力を尽くそう」(落合恵子さん)、「福島の公聴会の翌日の強行採決は、福島の切り捨てだ」(澤地久枝さん)、「食品偽装が騒がれているが、原発こそ最大の偽装商品だ」(佐高信さん)、「原発は安全だとだまされ、いままただまそうとしている」(辛淑玉さん)と述べた。

 最後はデモ行進である。参加者は思い思いのプラカードや横断幕を手にし、東電本社前や銀座周辺で「原発に秘密はいらない!」「原発再稼働も輸出も反対!」などとコールを繰り返した。
 837万筆におよぶ署名や活発なデモなどは、原発の再稼働や新増設を抑えるうえで重要な役割をはたしている。日本ではいま、「稼働中原発ゼロ」がずっとつづいている。




脱原発837万署名提出の院内集会=参議院議員会館



鎌田慧さん。一日も早くすべての原発を廃炉にしなければならない」と訴えた






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