さようなら原発集会に１万５千人
〜脱原発のたたかいはまだまだこれから〜
福島第一原発事故から２年。全国各地で脱原発行動が繰り広げられた。
（2013年）３月９日、東京・明治公園では「つながろうフクシマ！ さようなら原発大集会」と題した大集会が開かれた。主催は「さようなら原発一千万署名市民の会」。１万5000人が参加した。
午後２時にはじまった集会では、呼びかけ人の鎌田慧さん（ルポライター）、大江健三郎さん（作家）、落合恵子さん（作家）、澤地久枝さん（作家）のほか、広瀬隆さん（作家）と斎藤夕香さん（福島県からの避難者）があいさつや報告をした。鎌田さんはこう述べた。
「福島原発は住民生活のすべてを破壊した。すでに子どもたちに甲状腺がんがあらわれているといわれている。放射能のまっただなかで働く労働者たちの将来はどうなるのか。にもかかわらず、“経済が大事”と言っている人たちがいる。人間のいのちよりも経済が大事と言う人たちがいま、日本の政治をにぎっている。日本は、カネとウソと権力の横暴がつくされてきた。そのような社会から脱却していくことが、私たちに課せられた使命である。脱原発の原点はフクシマだ。脱原発のたたかいはまだまだこれからだ」
大江健三郎さんは、「福島をなかったことにしようとする連中とたたかっていきたい」と決意を述べた。
集会のあとは、２コースにわかれて都内をデモ行進。「原発いらない」「子どもを被ばくから守ろう」などと訴えながら歩いた。
１万５千人が参加した「つながろうフクシマ！ さようなら原発大集会」
デモ行進で脱原発をアピール。前列右から鎌田慧さん、落合恵子さん、大江健三郎さんら。
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