「さようなら原発集会」に６万人
〜原発ではなく、命のエネルギーが輝く国に〜
「さようなら原発５万人集会」と題した脱原発集会が（2011年）９月19日、東京の明治公園が開かれました。主催は「さようなら原発1000万人アクション」実行委員会です。６万人が参加しました。千葉からもさまざまな団体と大勢の人たちが参加しました。
参加者が多すぎて、ＪＲ千駄ヶ谷駅から会場に向かう道路は人がぎっしりです。なかなか進みません。公園に入りきれず、たくさんの人が会場周辺でデモ行進がはじまるのを待ちました。
■地球には必要ない
集会では、「さようなら原発1000万人アクション」の呼びかけ人である鎌田慧さん（ルポライター）、大江健三郎さん（作家）、内橋克人さん（経済評論家）、落合恵子さん（作家）、澤地久枝さん（作家）らが壇上から「脱原発に立ち上がろう」などと訴えました。
鎌田さんは、「野田首相は国連で原発再開を表明した。だが、安全性と信頼性はすでに破たんしている。それでも再開するのは住民への敵対である」
大江さんは、「原子力によるエネルギーは必ず、荒廃と犠牲を伴う」「私たちはそれに抵抗する意志を持っていることを、想像力を持たない政党の幹部や経団連にデモで思い知らせよう」
内橋さんは、「これから生まれてくる幾世代もの子孫の人びとが、みなさんに敬意を表する時代が必ずくると信じている。原発エネルギーではなく、命のエネルギーが輝く国にしよう」
落合さんは、「放射性廃棄物を処理する能力をもたない人間が原発をもつことの罪深さを告発していこう」「子どもは原発のない国を選べない。放射能汚染に脅かされている福島の子どもたちを想像してほしい」
澤地さんは、「人類は原子力をコントロールするノウハウを持っていない。そういう危険なものは地球には必要がない。命を産みはぐくむ女性たちが役割を果たすべきときは今である」
などと訴えました。
集会のあと、参加者は３つのコースに分かれてデモ行進し、「子どもたちを守ろう」「海・空・大地を守ろう」「原発は再稼働させるな」などとアピールしました。
脱原発を求め、６万人が詰めかけた
脱原発を集会で脱原発を訴える作家の大江健三郎さん
脱原発を訴えてパレードする呼びかけ人ら。左から鎌田慧、大江健三郎、内橋克人、落合恵子の各氏
脱原発をめざしてパレードする集会参加者
★関連ページ
- 全国130カ所で脱原発デモ･集会〜震災３カ月、東京・新宿は２万人が参加（2011/6/11）
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