いのちを守れ! 福島を忘れない

〜さようなら原発全国集会に1万人〜







 「いのちを守れ!フクシマを忘れない―さようなら原発全国集会」が2017年3月20日、東京都渋谷区の代々木公園でひらかれました。参加者は1万1000人です。

 はじめに呼びかけ人の落合恵子さん(作家)があいさつし、「この国は福島のひとびとの生きる権利、生きのびる権利を奪おうとしている。もっともっと声をあげていきましょう。流さなくてもすむ涙を流させる国と政治と権力者におさらばしましょう」と訴えました。

 福島県内で暮らしている市民や県外避難者などもつぎつぎと訴えました。避難先の岩手県(実家)から福島県郡山市にもどった野口時子さんは子育て真っ最中です。「低線量被曝を心配している。子どもたちが大人になり、親になるまで、見えない敵から守りつづけたい」と語りました。

 事故当時12歳だった娘さんと川崎市に避難している松本徳子さんは、自主避難者への住宅支援打ち切りを批判し、「危険な場所から避難をよぎなくされたひとにも、福島にとどまったひとにも、国は平等に責任を果たすべき」と訴えました。

 福島県双葉町の亀屋幸子さんは、着の身着のままで避難を強いられました。東京都内で避難生活を6年もつづけている苦しみを訴え、「再稼働は絶対反対」とのべました。

 呼びかけ人の鎌田慧さん(作家)はこうよびかけました。
     「原発をめぐる状況は一変している。原発はダメだということが浸透した。先日、前橋地裁が原発事故の責任は東京電力と国にあるということを明確に判断した。この判断はこれから全国的にひろがっていく。それが再稼働にも影響し、再稼働ができないような状況がひろがっていく。いまの電力会社から脱却し、自然エネルギーの電力に切り替えましょう。勝利はかならず私たちにくる。そのまえに原発事故にあわないよう、原発をつぶそう」
 集会後は2コースにわかれてデモ行進です。「再稼働やめろ」「政府と東京電力は責任を果たせ」などとアピールしながら渋谷や原宿の繁華街を練り歩きました。




1万人が参加した「さようなら原発全国集会」=2017年3月20日、東京・代々木公園



東京・渋谷の繁華街を行進する「さようなら原発全国集会」の参加者。
最前列の右から2人目は鎌田慧さん、その左は落合恵子さん










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