瀬戸内法改正と伊方原発再稼働中止で要請
〜環瀬戸内海会議が国会ロビー活動〜
瀬戸内法(瀬戸内海環境保全特別措置法)の改正を求めている「環瀬戸内海会議」は、2013年10月14日と15日、国会ロビー活動(議員への要請活動)をおこないました。
7議員に要請
目的のひとつは瀬戸内法改正への協力要請です。法改正を求める請願署名(10万筆)の紹介議員になってほしいと依頼しました。また、瀬戸内法改正をめざす議員連盟結成への協力も要請しました。
もうひとつは、伊方(いかた)原発の再稼働や上関(かみのせき)原発の建設をやめさせることへの協力要請です。
14日は3人の議員に要請しました。
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◇山口壮衆院議員
民主党、兵庫12区選挙区
◇江田五月参院議員
民主党、岡山県選挙区
◇福島瑞穂参院議員
社民党、前党首
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◇吉田忠智参院議員
社民党党首、大分県臼杵市出身
◇菅直人衆院議員
民主党、山口県宇部市出身
◇辻元清美衆院議員
民主党、比例近畿ブロック(大阪10区)
◇仁比聡平参院議員
共産党、中国・四国・九州沖縄ブロックの比例区
「瀬戸内法」に関するアンケート
瀬戸内海の流域を選挙区とする国会議員は約200人もいます。その全議員に対し、「『瀬戸内法』に関するアンケート」を配りました。
こんな内容です。
- 1973年制定の「瀬戸内法」は、海面埋め立てについて、「瀬戸内海の特殊性につき十分配慮しなければならない」という精神規定にとどまり、明確な制限規定がないことをご存じでしたか。
- 「瀬戸内法」施行後2011までの38年間で瀬戸内海の埋め立て許可面積は1万3107haにおよんでいます。そのため、藻場・干潟が埋め立てられ、産卵や稚魚の隠れ場が奪われました。渚や干潟の生物たちによる浄化力が極度に失われ、世界一の生物多様性と生産性を誇った瀬戸内海の漁獲高は、漁業者の減少も加わり、1985年をピークに約6割も激減しています。これ以上の海面埋め立てに賛成されますか。
- 別紙の「瀬戸内法」改正案に賛同していただけますか。直すべき文言があれば、ご指摘ください。
- 「瀬戸内法」改正をめざす「瀬戸内議員連盟」(仮称)への呼びかけに応じていただけるでしょうか。
- 瀬戸内海は、過度な埋め立てによって生物が生存しにくい貧酸素海域が拡がっています。これを改善するためにどんな手段があるとお考えでしょうか。
- 閉鎖性の高い瀬戸内海でひとたび福島第一原発級の事故、あるいは近い将来発生すると指摘される南海トラフ地震による原発事故が起きれば、放射能汚染は致命的と考えます。瀬戸内海圏住民3000万人は逃げ場を失います。コンビナートは長期にわたって操業不能となり、農水産品は出荷停止に陥ります。漁業も壊滅するのではないでしょうか。
私たちは、瀬戸内海の環境を保全し後代に継承するにあたり、原発の稼働や新規建設は「瀬戸内法」による規制対象とすべきではないかと考えます。あなたの意見をお聞かせください。
首相官邸前で伊方原発再稼働断念を訴え
15日は、午後6時から原発を再稼働しないよう求める首相官邸前行動に参加しました。
この行動は毎週金曜夜に開かれています。2012年3月29日にはじまり、この日で79回目です。主催者発表で1800人(主催者発表)が参加しました。
「環瀬戸内海会議」の阿部悦子共同代表が官邸前と国会議事堂正門前の2カ所でスピーチしました。官邸前では、安倍首相にたいし、原発再稼働断念の英断を下すよう強く求めました。
左から2人目は環瀬戸内海会議の阿部悦子共同代表、3人目は青木敬介副代表。
右は吉田忠智参院議員(社民党党首)
中央は菅直人衆院議員(民主党)
国会正門前で伊方原発の再稼働中止を訴える阿部悦子さん
★関連ページ
- 「瀬戸内法」改正案(自公案)の修正を求める〜環瀬戸内海会議(2014/10/10)
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