千葉県野鳥の会
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■会の理念
千葉県野鳥の会は自然保護運動を進めてきた鳥仲間が集まり、1974(昭和49)年に誕生した。
本会の規約では、会の目的として、「野鳥を通じて自然との交わりを深め、自然の摂理に学び、自然を尊ぶ心を養い、社会文化の向上に尽くすこと」を掲げている。すなわち、本会は単なる「鳥キチ」の集団ではなく、鳥の棲める環境を大切に考えるがゆえに、あらゆる自然破壊に反対し、行動している。
■水鳥の宝庫「三番瀬」を守るために
現在の最も大きな課題は、東京湾奥に残された最後の干潟・浅瀬「三番瀬(さんばんぜ)」を守ることである。三番瀬では、千葉県が人工干潟造成計画を進めている。
三番瀬は日本に渡ってくるミヤコドリの半分以上が生息し、シギ・チドリやカモ類など水鳥が数多く生息する水鳥の宝庫である。そのため、本会は「三番瀬を守る署名ネットワーク」に結集し、千葉県自然保護連合や千葉の干潟を守る会などと協力して、人工干潟造成計画を中止させ、ラムサール条約登録を実現させることに尽力している。
■年100回を超える探鳥会、自然観察会、野鳥調査
年間100回を超える探鳥会や自然観察会のほか、野鳥調査も行っている。本会の月例行事としては、第1日曜日が三番瀬、第2日曜日が行徳(ぎょうとく)、第3日曜日が谷津(やつ)干潟、第4日曜日が花見川で観察会を開いている。
月例行事以外にも、小櫃川(おびつがわ)河口、夷隅川(いすみがわ)河口、手賀沼(てがぬま)、葛西臨海公園などで随時、観察会を行っている。伊豆沼、奥日光、戸隠高原などでは宿泊探鳥会も開いている。
野鳥調査は、水鳥の一斉調査として千葉県内各地で毎年1月、4月、8月に3回実施し、水鳥の生息状況の把握に努めている。
(2011年9月)
スズガモの大群(三番瀬)
毎月第1日曜日に開いている三番瀬観察会(探鳥会)
三番瀬観察会(探鳥会)
珍鳥のミヤコドリ。三番瀬では年々増えつづけている。
最近は200羽を超え、日本に渡来する数の過半数を占める。
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