リニア中央新幹線計画でＪＲ東海に質問状

～リニア・市民ネット～

　リニア・市民ネットは2009年７月15日、ＪＲ東海に対し、リニア中央新幹線計画に関する質問・要望書を提出しました。
　これに対するＪＲ東海の回答は、「公表できる資料やデータ等について、全て適時適切に公表してきております。また、これらの資料については弊社ホームページにも掲載しておりますのでご参照いただければと存じます」というもので、けんもほろほろでした。以下は質問状です。

集会宣言

　東海旅客鉄道株式会社
　　　代表取締役社長　松本正之殿

「リニア中央新幹線」計画に関する質問及び要望書

　南アルプス貫通ルートでは建設費が５兆１千億円と見込まれていますが、細目別の内訳を開示してください。
　新駅の建設に伴い、駅舎や周辺の整備などで自治体や国の出費はどの程度と予測されますか。
　全体の建設費が増額された場合、最悪のケースではどの程度が見込まれますか。また、その場合、採算の可能性はどうなりますか。　建設費が増額となる可能性として、想定されている要因は何ですか。また、その対策費として、予備費はどれくらいを見込んでいますか。
　同ルートの土地取得について国立公園内も含まれるはずですが、通過用地の権利の取得を含め詳細を教えてください。
　リニア中央新幹線の開通後走行用の消費電力の総量はどの程度ですか。ピーク電力の総量、平均電力の総量それぞれについてお聞かせください。
　上記５の電力は貴社で調達するのですか、或いは電力会社に依頼するのですか。
　リニア山梨実験線において運転中のリニア車両の電磁界の強さを教えてください。　座席、通路など乗客の利用箇所での計測値を、強度と周波数の両方について、また走行中の磁場の周波数の変動について教えてください。
　環境への影響について、国から求められて、あるいは、貴社が独自に行っている調査は何ですか？　また、今後行う予定の調査は何ですか。
　南アルプスにトンネルを掘った場合、次の点を明らかにして下さい。
- 　自然生態系への影響について。
- 　地下水や河川への影響について。
- 　トンネル掘削や工事用道路建設など、工事に伴う廃土は、総量をどれくらいと見込んでいますか。またその処理についてはどんな計画をお持ちですか。
- 　トンネル掘削の工法と工期について。
　中央構造線のＶ字谷において、リニアのルート付近（明かり部分）に存在する崩落地の危険性についてどのようにとらえていますか。また、その対策にかかる費用をどのように見積もっていますか。その費用は先般公表された建設費に含まれていますか。
　大深度地下で万一事故が起きた際、それに備えた救出路など、対策はどのようにお考えですか。

２００９年７月１５日

リニア・市民ネット

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