森と生きものと水を考える
〜第7回くまもり東京シンポジウム〜
第7回くまもり東京シンポジウムが2014年12月7日、お茶の水女子大学が開かれた。主催は一般財団法人日本熊森協会と同協会東京都支部である。110人が参加した。
日本熊森協会は1997年4月に結成された。クマをシンボルとし、奥山自然林の保全・再生にとりくんでいる。大型野生動物たちが造る保水力抜群の豊かな森を、子や孫、そしてすべての生き物に残すことが目的である。同協会は2万人以上の会員を擁する団体に成長した。また、2006年にはNPO法人奥山保全トラストを設立し、奥山のトラスト運動もはじめた。これまでに全国で計1944haの原生林を買い取り、保全している。
協会の支部も全国各地に設立された。現在、全国25の都府県に支部・地区ができている。
東京でのシンポジウムは同協会の本部と東京都支部が共催で開いている。今回のテーマは「日本の『水』がなくなる日〜森と生きものと水〜」である。
最初に、日本熊森協会の森山まり子会長が講演した。演題は「日本熊森協会のいま」である。そのあと、日本森林生態系保護ネットワーク代表の金井塚務さん(広島フィールドミュージアム)が「野生動物と悪化する生息環境」、水ジャーナリストの橋本淳司さん(アクアスフィア代表)が「日本の水とリニア新幹線」と題して講演した。講演のあとはパネルディスカッションである。水や希少動物、リニア新幹線、運動のあり方などをめぐり、3人の演者と参加者の間で活発に討論がおこなわれた。
110人が参加した第7回くまもり東京シンポジウム=2014年12月7日
第7回くまもり東京シンポジウムの司会(左)とパネリストのみなさん
★関連ページ
- 森を残し、全生物と共存しなければ人間も生き残れない(森山まり子、2014/12)
- 動物たちに帰れる森を、地元の人たちに安心を〜日本熊森協会の活動(森山まり子、2014/4)
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