野鳥をとおして環境を見つめる

〜法政大高田ゼミ生が野鳥観察〜







 法政大学人間環境部高田ゼミの野鳥班(25人)は2013年4月から大学周辺で野鳥観察をひんぱんにおこなっています。テーマは「野鳥観察を通じて、環境の変化を読み取る能力を養う」です。野鳥と都市環境の関係を探求することが目的です。1年目の2013年度は、野鳥観察の技術を身につけることが目標でした。

 (2014年)2月2日の観察会には、ゼミ生8人と高田雅之教授が参加です。場所は皇居の大手濠と東御苑、そして千鳥ヶ淵です。2時間で22種類の鳥を確認しました。メジロ、ヒヨドリ、コゲラ、ツグミ、スズメ、ヤマガラ、シジュウカラ、オオセグロカモメ、カイツブリ、カルガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ、マガモ、ヒドリガモなどです。

 野鳥班はオリジナルの野鳥図鑑を作成しています。観察会や個人観察で得たデータと写真を集め、まとめたものです。鳥の写真のほか、飛び方、歩き方、生息場所、見分け方、ゼミ生の感想などが掲載されています。すぐれものです。30種類の鳥を載せてあります。もうすぐ50種類に増やすそうです。この図鑑はネット上の共有ファイルに保存されているので、全員がいつでもスマートフォンやタブレット(多機能携帯端末)などで見ることができます。

 観察会に参加したゼミ生はこう話しました。
    「観察会をはじめた頃は、鳥を見ても名前がよくわからなかった。また、木にとまっている鳥は見つけることができなかった。しかし今は鳥の識別がかなりできるようになった。飛び方や形も見分けられるようになった。野鳥観察が楽しくなった」
    「回を重ねるごとにみんなのレベルがアップしている」
    「野鳥観察のおかげで、東京のど真ん中にたくさんの鳥がいることを知った。通学路を歩くときも野鳥に関心をもつようになった」

 高田ゼミ生は東京湾三番瀬の市民調査にも参加しています。




木にとまった鳥を観察=皇居東御苑で







オリジナルの野鳥図鑑やタブレットなどを手にする高田雅之 法政大教授(右から4人目)とゼミ生



オリジナル野鳥図鑑の表紙



オリジナルの野鳥図鑑には、鳥の特徴や生息マップ、感想などが掲載されている






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