泡瀬干潟埋め立て再開決定に抗議
〜前原誠司大臣に撤回を求める〜
前原誠司国交大臣(沖縄担当大臣を兼務)が泡瀬干潟(沖縄市)の埋め立て事業再開を決めました。そのため、地元の沖縄をはじめ全国の環境団体が前原大臣に抗議文を送っています。
全国自然保護連合も(2010年)8月18日、抗議文を提出しました。
全国自然保護連合の抗議文 |
2010年8月18日
沖縄担当大臣 前原誠司 様
泡瀬干潟の埋め立て再開決定に抗議し、その撤回を求める
前原大臣は8月3日に突然、沖縄市長が提出した埋め立て計画見直し案を承認し、凍結していた埋め立て事業の再開を決定しました。
泡瀬干潟は日本最大級の干潟であり、サンゴ礁も広がる生物の宝庫です。埋め立て再開方針は、そのような貴重な干潟を破壊するものです。また、那覇地裁判決と福岡高裁那覇支部判決は、「経済的な合理性がない」として県と市に埋め立て事業のための公金支出の差し止めを命じており、その判決を無視するものです。
泡瀬干潟埋め立て計画は、むだな公共事業を推進するものです。貴重な干潟を埋め立てて人工島をつくり、大型ホテルや観光商業施設などが立ち並ぶ一大リゾート地帯をつくるものですが、リゾート開発は全国各地で破綻しています。だから、地裁と高裁は「経済的な合理性がない」との判決を下したのです。見直し案も、基本はまったく変わりません。
日本は、今年10月に名古屋で開かれる生物多様性条約第10回締約国会議の議長国を務めます。日本最大級の干潟であり生物多様性に富んだ泡瀬干潟を破壊すれば、議長国としての責任も問われます。
埋め立て事業の再開方針を撤回し、貴重な泡瀬干潟の保全策を講じられることを強く求めます。
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