■「自然と環境を守る全国交流会」参加団体


特定非営利活動法人 日本消費者連盟









■方針

 日本消費者連盟は、1969年に創立委員会を設立し、1974年に個人会員制による組織として発足した。活動の最も大切な理念として、「すこやかないのちを未来へつないでいく」ことを掲げている。この理念には、「障害者も健常者も、老いも若きも、他の国の人々も、そして他の生き物も、ともにいきいきと自らの生を全うできる社会・経済・政治の仕組み築き、次の世代に手渡していく」という意味が込められている。
 日消連では、この基本理念を踏まえ、消費者主権の確立をめざし、次の5点に基づいて運動を進めてきている。@生命の安全と健康を第一に考える、A消費者の様々な権利が守られる制度をつくる、B経済的不公正をなくして公正な社会をめざす、C消費者の要求を企業や行政に積極的に働きかけ、実現を図る、D財政的には自立、政治的には超党派である。そして、具体的な取り組みは総会で決定される。
 この間の運動の柱は、「消費者の権利を守る」「食の安全と自給」「健康と環境」「平和を求め暮らし方を変える」の4本柱である。また、全国自然保護連合としての取り組みは、健康と環境における項目「環境の保全」として展開。原発に係る取り組みは、「平和を求め暮らし方を変えるの中で「反核・脱原発」として展開。ただし、食べ物の放射能汚染は、「健康と環境」で「環境・食べ物の等の放射能汚染に対する取り組み」として展開している。
 以下、2010年度の原発関連の取り組みのみを紹介する。ちなみに、原発に係る取り組みは、ネットワークを組んだものが多くを占めている。



■2010年度の<反核・脱原発>の取り組み

2010年4月 「チェルノブイリから24年 集会とパレード〜ムリ・ムダ・危険な
      プルトニウム利用」/講演:「破綻する核燃料サイクル」伴英幸さ
      ん(原子力資料情報室)、「『もんじゅ』最新情報─福井現地から」
      小木曽美和子さん(原子力発電に反対する福井県民会議)、「どう
      なっているのか? 福島原発でのプルサーマル」高木章次さん(スト
      ップ・ザ・もんじゅ東京)/主催:原発とめよう!東京ネットワー
      ク(以下東京ネットワーク)。
      同月 「もんじゅ再開反対! 現地抗議集会」に参加 
      5月 もんじゅの運転再開に反対する抗議行動及び申し入れ提出(経済産
      業省及び文部科学省前にて)
      同月 「もんじゅ」緊急院内集会/状況報告:小林圭二さん(元京大原子
      炉実験所)/ヒヤリング:原子力安全・保安院、日本原子力研究開
      発機構/主催:脱原発政策実現全国ネットワーク
      同月 緊急シンポジウム「いのちの海を埋め立てないで!〜瀬戸内・長島
      から自然との共生を考える〜」に参加/主催:上関原発どうするの?
      〜瀬戸内の自然を守るために〜、現代史研究会。
      7月 「カンムリウミすずめのひなの確認〜上関からの緊急報告」集会に
      参加/主催:長島の自然を守る会ほか
      同月 「原発震災3周年 やっぱりいらない!柏崎刈羽原発集会」に参加
      /於柏崎市 
      8月 福島第1原発3号機へのプルサーマル導入の中止を求める申し入れ
       /佐藤雄平福島県知事あて
      9月 前項と同様の申し入れ
      同月 原子力政策大綱の見直しに向けて、「原子力に発電に頼るエネルギ
            ー政策の転換」を求める意見書を提出/原子力委員会あて
      10月 「反原子力・集会とパレード 原発とめよう!浜岡・柏崎刈羽から」
      /主催:東京ネットワーク
      11月 「もんじゅを凍結して閉鎖を視野に再検討する決断を求める」要望
      書を民主党政策調査会に提出/脱原発政策実現全国ネットワークと
      して
      同月 議員と市民で考える院内シンポジウムに参加/テーマ:「再生可能
      エネルギーをどう進めるのか」/発言者:飯田哲哉さん(環境エネ
      ルギー政策研究所)、中嶌哲演さん(福井県小浜市)ほか
      同月 原子力安全委員会を傍聴/テーマ:「独立行政法人日本原子力研究
      開発機構高速増殖炉もんじゅの炉内中継装置の変形について」等
      12月 もんじゅの凍結・閉鎖を求める現地集会に参加/申し入れ:西川一
      誠福井県知事、河瀬一治敦賀市長宛 
2011年1月 中国電力が、上関原発に係る埋め立てを強行したことに対して、他
      団体と共に東京支社に抗議行動/上関原発に係る埋め立て工事を直
      ちに中止し、建設計画の撤回を求める」申し入れを提出
      同月 中国電力・上関原発に係る埋め立て強行に対し、他団体ともに、東
      京本社に抗議行動/申し入れ書を提出
      3月 妊婦・子どもたちの避難措置等の申し入れ(菅首相あて)
      同月 食べ物の放射汚染規制値強化、生産者への補償等を求める申し入れ
      (首相あて)
      同月 鋭意エネルギー政策の転換を図る等申し入れ(首相あて)
      同月 経済産業省前にて抗議行動/福島原発の廃炉、すべての原発を総点
      検の上、危険度の高いものから順次廃炉を求める申し入れ書提出
      (菅首相、海江田経済産業相あて)
      同月 「原発いらない!福島原発廃炉」を訴える銀座デモ/主催:再処理と
      めたい!首都圏市民のつどい(「市民のつどい」)
      4月 「浜岡原発すぐとめて!」4.10東京集会とデモ
      同月 「くり返すな! 原発震災 つくろう! 脱原発社会」4.24集会とデモ


    *その後、5月〜7月は、「東京ネットワーク・市民のつどい」共催で、原発の
   廃炉を求めるデモを行った。また、「市民のつどい」では、毎月第4水曜日に
   経済産業省前行動と全国会議員にニュースレターを配布している。


(2011年9月)




浜岡原発すぐとめて! 東京集会=2011年4月






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