■「自然と環境を守る全国交流会」参加団体


泡瀬干潟大好きクラブ









■発足と活動

 「泡瀬干潟」は、沖縄本島東海岸、人口13万の沖縄市民の目の前に奇跡的に残された沖縄最大の干潟だ。兵隊ガニの大行進、群れ飛ぶ渡り鳥、サンゴとクマノミ、泳ぐコダコ、そよぐ海草藻場など生きものたちのドラマに次々と出会える生き物たちの楽園だ。2002年、その美しい浅海の埋め立てが始まった。国と県は約650億円で約187ヘクタールを土砂捨て場として埋め立て、その人工島に沖縄市がリゾートホテルや人工ビーチなどの海洋リゾートで地域の活性化を図る計画だ。その後、この計画は県民約600名の原告による2度の裁判で公金支出差し止めの判決が2度も出たが、市も県も今年、秋の埋め立て再開をめざしている。
 泡瀬大好きクラブは2008年夏、泡瀬干潟と浅海の素晴らしさの啓蒙普及などのため発足した。かつて水芭蕉の尾瀬国立公園も世界自然遺産の知床も自然破壊の危機を迎えたことがある。しかし、自然保護の輪が広がり、危機を乗り越えた。琉球諸島が世界自然遺産になる時、中核になりうる泡瀬干潟の宝の海を守り子孫に引き継ぐための活動を始めた。
 2008年、「救え泡瀬干潟とサンゴ礁の海写真展」を都内2カ所(銀座の画廊、青山の環境パートナーシッププラザ)と名古屋の藤前干潟のビジターセンターで開催した。泡瀬干潟シンポジウムも都内で12月と3月に開催した。前者は高尾山の保護団体、虔十の会、後者は泡瀬干潟を守る東京連絡会の協力を得て、共催で開催した。2010年度の活動は九州(島原、久留米)北海道(札幌、江別、稚内)で沖縄環境問題講演会を開催。10月、名古屋のCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)の期間中、藤前のビジターセンターでの講演会のほか、南山大学、金城学院大学で講演会と同様の特別講義をした。また、泡瀬干潟の魅力と埋め立ての問題点についてハンディでカラフルなリーフレットを今年6月発行し、希望者に好評無料配布中である。
(2011年9月)




泡瀬干潟の位置、埋め立て予定地



左より埋め立て工事護岸、米軍基地、新港(泡瀬干潟を守る連絡会提供)



新港地区の浚渫土砂捨て場として埋め立てる



2008.11.19 那覇地裁、画期的勝訴



2009.1.12 都心デモ。うれしい応援団



2009.1.15 土砂投入ニュースが全国へ衝撃



2009.3 シンポ・救え干潟とサンゴの海



気持ちいい! 僕たちの海を埋立てないで!



新リーフレット『干潟のすてきな仲間たち』






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