■「自然と環境を守る全国交流会」参加団体


愛知県とトヨタ自動車による21世紀

世界最大の自然破壊を止めてもらう会









■生物多様性の超宝庫を破壊

 2007年、とてつもない面積の森林・山地破壊を愛知県が発表した。開発面積は660ha。それがどれだけ凄(すさ)まじい広さかというと、東京ディズニーランド・ディズニーシーの駐車場を合わせた面積の4.1倍、東京ドーム141個分である。これだけの広さの広葉樹の森と田園が、二次林とはいえトヨタ自動車一社と愛知県によって破壊されてしまうことになる。これが悪名高き豊田・岡崎地区研究施設造成工事である。(別名トヨタテストコース。造成面積は約半分の270ha。写真は開発予定地)
 この開発は面積が広いだけではない。この地は緑のじゅうたんの合間のところどころに田園が広がる生物多様性の超宝庫になっている。サシバ、オオタカ、ハチクマ、仏法僧など、絶滅危惧種が19種も生息する。生物の楽園であり、生態系が見事に調和した生物多様性の宝庫である。
 しかし、環境万博を開催し、COP10(生物多様性条約第10回締約国会議)まで誘致した愛知県はなぜか、どのような貴重種が生息していても、例えその種がこの地で滅んでも開発を止めないという、考えられない姿勢である。
 背後には、トヨタ自動車の本社から近いほうが便利という思惑があるようだ。地元では、21世紀の巨大開発を考える会の織田重巳代表が熱心に活動し、地元の団体も開発の場所を変えるように要請しているが、愛知県はまったく耳をかさない。
 愛知県豊田地方は、大なり小なりトヨタ自動車の恩恵を受け生活している。だから、地元ではトヨタ自動車に面と向かって反対を唱えることができない。九州電力の関連会社・社員が悪いこととわかっていながらやらせメールをしたように、地元ではトヨタ自動車のやることに異議を唱えることはできない。
 そのことをいいことに、愛知県は「反対運動はほとんどない」と言い、貴重種の生息する森を半分破壊しても大丈夫、という科学的根拠のない推測で開発に向かってまい進している。また、これだけの大規模な環境破壊にかかわらず、マスコミは一切報道しない。


■活動の概要

 愛知県の人は声をだせない。マスコミは報道しない。もはや、この自然を守るためには、全国の良識ある市民の皆様に無謀な自然破壊を知っていただき、「私達は知っていますよ」と声をあげていただくしかない。そして、そのことが、地元で孤軍奮闘する21世紀の巨大開発を考える会の織田重巳様の応援になると考え、この会を結成した。
 したがって、当会の目的は、この無謀な環境破壊・自然破壊の計画を一人でも多くの良識ある市民の皆様に知っていただくということである。そのために、ダイレクトメール・電子メールなどで、皆様にこの無謀な自然破壊をお知らせしている。当会では、「あなた方の無謀な行為を知っていますよ」ということで、FAX大作戦を展開している。御協力してくださる方は上記のメールアドレス・住所にご連絡ください。
 テストコースとは名ばかりで、奥山に飛行機の滑走路のような道路を作るたいへん無謀な造成計画である。標高の高い(300m)奥山を破壊するので、地獄のような自然破壊が予想される。予定地では、世界に1000羽しかいないミソゴイ(写真)の営巣も確認されている。
 本来なら、COP10を誘致した愛知県や世界的な優良企業が絶対してはならない行為である。この無謀な行為を世界の自然を愛する人達の声でやめていただく──。これが当会の本懐である。

 この凄まじい自然破壊の実態について詳しく知りたい方は、「21世紀の巨大開発のHP」で検索してください。
 マスコミ関係に知り合いのいらっしゃる方は、この無謀な自然破壊を世界に発信するようお願いしてください。また、フェイスブックやツイッターを使える方は、この事実を多くの人に伝えてくださるようよろしくお願いいたします。
(2011年9月)











広葉樹の森と田園が広がる開発予定地



世界に1000羽しかいないミソゴイ






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