水と緑の会
★活動の概要
当会は公民館が主催する環境講座の受講者を母体とし、豊かな自然環境と美しい景観保全を目的として1990年に発足した。
松本市はその周辺を含めて自然豊かな川が多く存在し、様々な生物を育んできた。けれども昨今、人間の都合だけでコンクリートの河川に変わり、生物の生息環境が悪化しただけでなく、美しい景観も失われつつある。
今後も、川のみならず、森林や山全体を視野に入れて、生物への配慮と美しい景観の保全を行政に提言し、実現していきたい。
★これまで実施してきたこと
- 市の中心部に残されたオアシスともいうべき自然豊かで、心なごむ景観をもつ奈良井川(ならいがわ)の川環境を保全してきた。(現在も継続中)
- 牛伏川(うしぶせがわ)では、短い区間ではあるが、改修により失った生物の生息環境を再改修して、渓流に近い川環境を取り戻し、水生昆虫やイワナが生息できるようにした。
- よりよい川環境保全の活動を広めるため、シンポジウムや講演会を数回開催した。
★現在の主なとりくみ
- 農道建設で破壊される絶滅危惧植物の生息環境の保全
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松本市街地から近い山あいに釣り人がよく訪れる渓流があり、そこを通る小道は小規模ながら貴重な絶滅危惧植物が群生していた。その道を利用する、周辺の数件の農家が畑の作業のために巾4mのコンクリート道路建設を要望し、設計段階にはいった。
当会はその植物の保全を要望し、一部移植など試みているが、本当に14年前の計画通りその道路が必要なのか、どうしてもそのルートでなくてはいけないのか、現在も市との交渉を重ねている。
- 林道建設で破壊される山や、その影響を受ける動植物の保護・保全
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森林整備が目的といいながら、整備に不相応な規模の林道が建設され、それが降雨などにより大きな崩れを引き起こし、山を破壊している。
当会はほぼ10年前から、それを指摘してきたが容れられず、結果は指摘どおり何箇所も崩れて、森林整備をするには多額の税金を使ってまた大掛かりな修復工事が必要となる。
しかもこのような工事は貴重な植物を多く失い、ひいては貴重なチョウの生息などにも影響を及ぼし、沢筋では魚にも影響があった。
今後はいかに山を壊さないで、森林整備のための道を作るかを提案していきたい。
- 渓流環境の保全
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上高地に通ずる島々谷川(しましまだにがわ)や霞沢(かすみざわ)など数えきれないほど存在する美しい渓谷は、次々に砂防ダムが建設されてきた。当会は他団体と共に国交省と話し合いを続け、島々谷川の6号ダムについては当面建設停止になっているが、霞沢は建設予定地までの道路が何度も土石流で流されているにも拘わらず建設が予定されている。
この砂防ダムの上流は美しい渓流景観が見られると同時に、川自身が流れのあちこちに土砂を堆積させては適度に流し、見事な砂防ダム機能を果たしていることがよくわかる。
人工のダムはまったく不要である。
(2011年9月)
多くの生き物を育んできた奈良井川
階段状に改修された川の落差工9基を壊し、石を配置した渓流景観をもつ
川へ再改修(上)。その結果、支流の沢からイワナが戻り、ノギカワゲラ
など数多く出現し、子供達の遊ぶ姿が見られるようになった(下)。(牛伏川)
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